呼吸を深くする前に、呼吸を邪魔しているものを減らす
- 将信 板井

- 6 日前
- 読了時間: 3分
気づくと、歯を食いしばっていることはありませんか。
仕事に集中しているとき。スマートフォンを見ているとき。家事をしているとき。考えごとをしているとき。
強く噛みしめているつもりはなくても、上下の歯が軽く触れたままになっていたり、あごの奥に力が入っていたりすることがあります。
そんなとき、呼吸はどうなっているでしょうか。
ヨガで「呼吸を深く」と言われたときや、スポーツで力を入れた瞬間に、思ったより呼吸が入りにくいことに気づくことがあります。
実は、日常の中でもそれと似たことが起きています。
歯を食いしばる。あごに力が入る。首や肩がこわばる。胸まわりが動きにくくなる。
気づかないうちに入っている小さな力みが、呼吸の通り道を少し狭くしているのかもしれません。
では、なぜあごの力みが呼吸に関係するのでしょうか。
あごに力が入ると、口のまわりだけでなく、首の前側や肩まわりにも緊張が広がりやすくなります。首や肩がこわばると、胸まわりの動きも小さくなり、自然な呼吸がしづらく感じることがあります。
呼吸は、胸や肺だけで行っているものではありません。首、肩、背中、肋骨、お腹まわり。そうした部分がやわらかく動くことで、息は入りやすく、吐きやすくなります。
反対に、体のどこかに余分な力が入り続けていると、呼吸は知らないうちに浅くなりやすくなります。
深く吸おうとしても、胸が広がりにくい。息を吐いているつもりでも、体の奥がゆるまない。ゆっくり呼吸したいのに、肩や首に力が残っている。
そんなときは、呼吸そのものを頑張る前に、呼吸を邪魔している力みを少しずつ減らしていくことが大切です。
あごの力を抜く。首や肩のこわばりをゆるめる。背中や胸まわりが動きやすい状態に近づける。
体の中に少し余白ができると、呼吸は無理に深くしようとしなくても、自然と入りやすくなることがあります。
少しだけ、今の体の状態を感じてみてください。
肘を軽く曲げ、反対側の親指で、肘下から手首にかけての内側の真ん中のラインをゆっくり押してみてください。
強く押しすぎる必要はありません。少しずつ場所を変えながら押していくと、反応が出るところがあるかもしれません。
押したときに、少し痛みを感じるところは、胸まわりの緊張と関係していることがあります。
呼吸が入りにくいと感じるとき、胸だけではなく、腕の内側の緊張も関係していることがあります。
セルフチェックは、強く押して痛みを探すためのものではありません。大切なのは、「どこに力が残っているのか」「どこが反応しやすいのか」を、やさしく感じてみることです。
少し面白いことに、胸まわりの緊張は、胸だけに出るとは限りません。
あごに力が入る。腕の内側がこわばる。肩まわりが重く感じる。
離れているように見える場所でも、呼吸のしやすさと関係していることがあります。
だからこそ、呼吸が浅いと感じるときは、胸だけを見ようとするのではなく、体のどこに力みが残っているのかを見ていくことが大切です。
歯を食いしばる。あごに力が入る。胸まわりがこわばる。腕の内側に反応が出る。
体の中では、一見離れているような場所も、呼吸のしやすさとつながっていることがあります。
呼吸が浅いと感じるとき、まず「深く吸おう」と頑張る前に、呼吸を邪魔している力みを少し減らしてみる。
あご、胸まわり、腕の内側。そうした小さな緊張に気づくことが、体が呼吸しやすい状態へ向かうきっかけになるかもしれません。
和鍼灸治療院では、つらさのある場所だけでなく、体全体のつながりを見ながら施術を行っています。
呼吸を深くする前に、呼吸を邪魔しているものを減らす。
無理に整えるのではなく、体が自然にゆるみ、呼吸が入りやすくなる余白を大切にしています。
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