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痛いところだけを見ない、ということ
肩がつらいとき、つい肩だけを見たくなります。腰が重いとき、腰だけが悪いように感じることがあります。 もちろん、つらさが出ている場所を丁寧に見ることは大切です。けれど体は、ひとつの場所だけで動いているわけではありません。 肩のこわばりに、背中や腕の使い方が関係していることがあります。腰の重さに、お尻まわりのこわばりや、足元の使い方が関係していることがあります。首のつらさに、肩甲骨まわりや背中の動きにくさが関係していることもあります。 痛みや重さが出ている場所は、体の中で負担が集まりやすくなっている場所かもしれません。でも、その場所だけが原因とは限りません。 体は、ひとつのつながりの中で動いています。 たとえば「腰」という字は、肉づきに「要(かなめ)」と書きます。要という字には、大切なところ、中心になるところという意味があります。 腰は、上半身を支える土台であり、下半身の動きとも深く関わる場所です。立つ、歩く、座る、振り向く。日常の何気ない動きの中でも、腰は体全体のつながりの中で働いています。 腰というと、背中側を思い浮かべる方が多いかもしれません。

将信 板井
8月15日読了時間: 3分
呼吸を深くする前に、呼吸を邪魔しているものを減らす
気づくと、歯を食いしばっていることはありませんか。 仕事に集中しているとき。スマートフォンを見ているとき。家事をしているとき。考えごとをしているとき。 強く噛みしめているつもりはなくても、上下の歯が軽く触れたままになっていたり、あごの奥に力が入っていたりすることがあります。 そんなとき、呼吸はどうなっているでしょうか。 ヨガで「呼吸を深く」と言われたときや、スポーツで力を入れた瞬間に、思ったより呼吸が入りにくいことに気づくことがあります。 実は、日常の中でもそれと似たことが起きています。 歯を食いしばる。あごに力が入る。首や肩がこわばる。胸まわりが動きにくくなる。 気づかないうちに入っている小さな力みが、呼吸の通り道を少し狭くしているのかもしれません。 では、なぜあごの力みが呼吸に関係するのでしょうか。 あごに力が入ると、口のまわりだけでなく、首の前側や肩まわりにも緊張が広がりやすくなります。首や肩がこわばると、胸まわりの動きも小さくなり、自然な呼吸がしづらく感じることがあります。 呼吸は、胸や肺だけで行っているものではありません。首、肩、背中、

将信 板井
7月30日読了時間: 3分
頭寒足熱と、身体の反応【第2話】
頭寒足熱と、身体の反応【第2話】 昔から、“頭寒足熱”という言葉があります。 頭は少し涼しく、足元は温かい状態の方が、 身体はリラックスしやすく、眠りにも入りやすいと言われています。 これは、自律神経が安定して働きやすい状態です。 逆に、足元が冷えた状態が続くと、 筋肉が緊張しやすくなり、夜中に足がつるなど、 身体が反応として知らせてくることもあります。 また、手足だけが冷える、お腹だけが冷えるなど、 “部分的な冷え” として現れることもあります。 ただ、その場所だけが原因とは限りません。 呼吸の浅さや、緊張の続き、身体全体の流れの偏りなどが重なり、 結果として、末端から変化が出ていることもあります。 身体は、適した温度帯に近いほど、本来の働きをしやすくなります。 逆に、そのバランスから外れていくと、 眠りが浅くなったり、疲れが抜けにくくなったり、身体の不調として現れることもあります。 例えば、 ・足元を冷やしすぎない・寝る時の部屋の温度を見直す・首やお腹を冷やさない そんな小さな工夫だけでも、 身体が休みやすくなることがあります。 特別なことだ

将信 板井
7月14日読了時間: 2分
身体は、静かに温度を調整しています【第1話】
夜中、ふと目が覚める。 足が冷えていたり、逆に布団の中が暑すぎたり。 そんな経験はないでしょうか。 普段、体温を意識することは多くありません。 ですが身体は、呼吸や血流、発汗などを使いながら、 常に“今の温度を保つ” という働きを続けています。 人の身体は、おおよそ33度から41度近くまでの間で、生命活動を保っています。 数字だけ見ると広く感じますが、実際には約8度ほどの、かなり限られた温度帯の中で、私たちは生きています。 もちろん、普段の生活の中で、体温が33度や41度近くになることはほとんどありません。 ですが身体は、そこまで大きく崩れないように、 日々細かく、体温の調整を続けています。 そのため、気候の変化や、部屋の温度、着るものの違いなども、 身体には少しずつ影響を与えています。 特に睡眠中は、体温の調整がとても大切になります。

将信 板井
7月6日読了時間: 1分
第4話|流れを整える施術
前回のお話の続きです。 腰だけを何とかしようとしても、 多くの路線が関わっているため、 それだけではスムーズにいかないことがあります。 からだも同じように、 一つの場所だけでなく、 全体の流れが関係しています。 東洋医学では、 ツボや経絡には、 からだ全体の流れを整える働きがあると、 考えられています。 経絡は、 山手線のように、 つながりながら全体を巡っています。 そのため、 腰に関係するツボだけでなく、 別の場所から流れを、 整えていくこともあります。 施術では、 状態に合わせながら、 どの駅(ツボ)を使うのかを考え、 鍼や灸、手技を組み合わせていきます。 上手く刺激が入ると、 流れは一つの場所だけで終わるのではなく、 別の場所へも広がっていきます。 駅の中で、 人の流れが通路を抜け、 お店や別のフロアへ広がっていくように、 刺激もまた、 からだのさまざまな場所へ、 影響していきます。 腰を例にすると、 内臓、特に消化器系の反応まで、 変化が出ることがあります。 実際の施術の中でも、 そうした変化を感じる場面があります。 からだは、 一つの場

将信 板井
6月9日読了時間: 2分
第3話|全体へ広がる影響
今回は、 からだを駅に置き換えて考えてみます。 新宿駅でトラブルが発生し、 ある私鉄が全線不通になったとします。 新宿駅では対応をしていますが、 さまざまな路線が乗り入れているため、 一つの問題だけでは収まりません。 そこで、 別の路線から応援を呼びながら、 止まっている路線の復旧も、 並行して進めていきます。 一つの路線が止まることで、 別の路線にも人が集中し、 少しずつ全体へ影響が広がっていきます。 特にJRや山手線のように、 多くの路線とつながっている場所には、 さらに負担が集まっていきます。 そのため、 問題が起きている場所だけではなく、 周りの流れを見ることも大切になります。 多くの路線が関わっているからこそ、 一つの場所だけを見ても、 なかなか全体は整いません。 からだも同じように、 痛みが出ている場所だけでなく、 別の場所が支えながら、 動いていることがあります。 例えば、 腰の痛みを、 新宿駅のトラブルのように考えてみます。 (後編へ続く)

将信 板井
5月30日読了時間: 1分
第2話|流れと運行
前回のお話の続きです。 からだが元気で、 健康な状態であれば、 列車はリズムよく、 スムーズに運行しているような状態です。 反対に、 体調が悪かったり、 痛みや不調を感じている時は、 どこかで流れが滞ったり、 運行が乱れているような状態だと考えています。 場合によっては、 事故のように、 流れそのものが止まってしまうこともあります。 電車にも、 JRや私鉄など、 それぞれ違う役割を持った路線があります。 多くの人が利用する大きな路線もあれば、 地域に根づきながら、 細かくつながっている路線もあります。 そうした時に、 どの駅に問題があるのか。 線路の流れはどうなっているのか。 混乱している路線もあれば、 問題なく動いている路線もあります。 施術では、 そうした全体の流れを見ながら、 どこから整えていくかを考えていきます。 どの駅から入るのか。 どの路線を通るのか。 必要なものを、 必要な場所へ届けるようなイメージで、 鍼や灸、手技のバランスを、 組み立てています。

将信 板井
5月19日読了時間: 1分
ツボと経絡のイメージ
東洋医学には、 ツボ(穴)や経絡(みち)という考え方があります。 私の中では、 ツボは「駅」、 経絡は「線路」のようなイメージです。 そして、 その線路の上を列車が走っています。 駅にも、 新宿や渋谷のように、 たくさんの路線が集まる大きな駅があります。 一方で、 神社や球場、観光地へ向かうための、 目的地に近い小さな駅もあります。 駅にはそれぞれ役割があり、 大小さまざまなものが存在しています。 また、駅だけではなく、 そこをつなぐ線路にも、 大切な役割があります。 山手線のように、 ぐるりと巡りながら、 全体をつないでいる路線もあれば、 特定の場所へ向かうための路線もあります。 からだの中も同じように、 ツボとツボが経絡でつながりながら、 全体として一つの流れを、 つくっているように感じています。

将信 板井
5月12日読了時間: 1分


なぜこの施術をしているのか
なごみ鍼灸治療院では、 からだを「整える」のではなく、 本来の状態に戻っていく力を大切にしています。 強く変えようとせず、 無理に正そうとせず、 いまの状態に静かに触れていく。 その積み重ねの中で、 からだは自然と緩み、 呼吸は深くなっていくと考えています。 はじめての方も、安心してご相談ください。

将信 板井
4月19日読了時間: 1分
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